「派遣社員で働きながら、正社員にチャレンジしたい」「将来のためにできることを知りたい」。派遣社員からキャリアアップをめざす方に向けて、正社員になるためにやっておきたいことを4つのポイントに分けて詳しく紹介します。

【前編】では、働く姿勢や心構えなどについて解説しました。【後編】では、派遣会社が実施しているキャリアアップにつながる制度や仕組みを利用する方法をお伝えします。

3.派遣会社のキャリア支援制度を活用する

派遣社員として働きながら、経験やスキルを積み上げていく以外に、専門的な知識やノウハウを学ぶ方法もあります。派遣会社が、自社の派遣社員に対して教育訓練やキャリアコンサルティングを実施しているのをご存じでしょうか。2015年の労働者派遣法（以下、派遣法）の改正により、派遣会社には「派遣社員が就業中に必要な技能や知識を習得できるように、教育訓練を計画的に実施すること」「希望する派遣社員がキャリアについて相談できるキャリア・コンサルティングを行うこと」が義務付けられています。

派遣社員として仕事をこなすのが精一杯で、こういった制度を利用することを考えたことがない方もいるでしょう。派遣会社の教育支援制度やコンサルティングを活用しながらキャリアアップを実現することは、正社員をめざすうえで効果的な方法のひとつです。自社の制度を確認し、積極的に活用するとよいでしょう。

また、派遣先企業が実施する教育訓練のなかに、派遣社員が受講できるものもあります。派遣社員が望めば、こちらも、併せて確認してみてはいかがでしょうか。派遣法におけるキャリアアップ措置の義務化のポイントについて、以下に整理しました。ぜひ参考にしてみてください。

【派遣元事業者の義務の概要】

1.派遣労働者の教育訓練実施計画を作成
2.派遣労働者への計画的な教育訓練の実施と受講配慮
3.希望者に対するキャリアコンサルティングの相談窓口を設置
4.教育訓練計画の周知
5.教育訓練等の実施状況を派遣元管理台帳に記録

【派遣先企業の配慮・努力義務の概要】

1.　業務の遂行に必要な能力を備えるための教育訓練を行っている場合、派遣先企業は、同種の業務に従事する派遣労働者に対しても、派遣会社からの求めに応じ、教育訓練の実施に配慮すること。

2.　派遣労働者から派遣先企業の教育訓練の希望があった場合、派遣元事業主と協議し、派遣労働者が教育訓練を受けられるよう協力し、必要に応じた教育訓練について便宜を図ること。

4.派遣コーディネーターに相談してみる

2015年の派遣法改正以降は、派遣会社は希望者に対してキャリアコンサルティングを行うことが義務付けられています。そのうえ、派遣社員の公正な待遇確保のために、待遇等に関する説明義務も強化されています。

そのため、希望すれば、派遣会社の担当者にキャリアアップに関する相談にのってもらい、アドバイスを受けることが可能です。最近は、専門のキャリアコンサルタントが相談窓口として対応しているケースが増えています。派遣社員として働きながら、将来の自分のキャリアプランについて相談し、スキルアップの方法や仕事のなかで取り組むべきことを明確にしていくのもひとつの方法です。

■TOPPANエッジの派遣サービスの取り組み

TOPPANエッジが運営する「JOB-CUBE」に掲載されている派遣のお仕事は、官公庁・自治体や銀行・保険・証券会社などの事務職が中心です。TOPPANエッジの充実したスタッフサポートについても、紹介しておきましょう。

1．「JOB-CUBE」に登録の際に、丁寧なカウンセリングを行います。仕事や職場に関する希望を詳細にヒアリングしたうえで、条件に合った求人と業務内容についてしっかり説明しますので、疑問や不安なく仕事を選べます。

2．派遣スタッフが快適に働けるよう、コーディネーターのスタッフフォローを充実させています。仕事の開始日や期間満了日には同行し、勤務中の疑問や悩みの相談にも迅速に対応しますので、安心して働いていただけます。

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