新卒で企業に就職したあと、1～3年未満で会社を辞める「第二新卒」。終身雇用の考え方が崩壊しつつある現在、第二新卒は決して珍しい存在ではありません。

実は企業は第二新卒に熱い視線を注いでおり、派遣先企業でも第二新卒の人材を求める傾向にあります。今回はその理由と、第二新卒が派遣で働くメリットなどをご紹介します。

なぜ第二新卒が注目されている？

企業が第二新卒に注目する一番の理由は、新卒にくらべて社会人経験があり、スムーズに仕事に入れるからです。学校卒業後3年以内に会社を辞めたとはいえ、一度でも働いた経験をもつ第二新卒には、基本的なビジネスマナーやスキルが身についています。入社後、早期に業務についてもらえる「即戦力」であることに、企業は魅力を感じているのです。

第二新卒はまだ若い世代なので、仕事にやる気や熱意のある人材が多く、高いポテンシャルが期待できることも、注目される理由のひとつです。

最近では若手の人材不足解消の手段として、雇用形態を柔軟に考える企業が増えてきています。少子化の影響で思うように人材を採用できない企業や、新卒が短期間で仕事を辞めたことで人材不足となった企業では、その穴を派遣社員で埋めようとしています。中でも若手である第二新卒には、熱い視線が注がれているのです。

第二新卒が派遣を選ぶメリット・注意点

第二新卒が派遣を選んだ場合、大手企業の求人に応募しやすくなります。正社員として大手企業に入社するのは大変でも、派遣社員であれば比較的入りやすい傾向です。特に第二新卒は、前の会社と同業種の大手企業なら、採用されるチャンスが大いにあるといえます。

自分のライフスタイルに合わせて仕事ができるのもメリットです。派遣社員は勤務時間や勤務日数などの条件を指定して求人を探せるので、正社員よりも時間に融通のきく働き方が可能です。自分の時間も確保しやすく、プライベートな時間を重視したい方には大きなメリットでしょう。

ただし派遣の場合、今後も同じ条件で働ける派遣先企業が見つかる保証はありません。収入が不安定になることも考え、将来に向けて計画的に働く必要があります。また、雇用が不安定な上に、正社員よりも仕事内容が限定されます。キャリア形成が難しくなりやすい点にも注意しておきましょう。

派遣を目指す場合のポイント

一般的に、求人は4月や9月に増えます。第二新卒が派遣社員を目指す場合、派遣先が見つかる可能性の高い、この時期を選んでおくのがいいでしょう。

ただ、派遣会社への登録自体はいつでも可能です。派遣で働きたいと思ったらすぐに対応できるよう、時期を問わずに派遣登録しておくことをお勧めします。

登録する派遣会社選びは大切です。自分の条件に合う派遣先企業を探してくれる派遣会社は、転職活動における大事なパートナーとなります。派遣会社によって対象とする年代や得意ジャンルが異なりますので、自分の目的に合う派遣会社かどうかを慎重に見極めて選んでいくことが大事です。

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