2023/08/29
職場見学でのメモの取り方とポイントについて
派遣の職場見学では会社や仕事について、さまざまな説明を受けます。
さすがに全部は覚えられないので、メモを取る方がほとんどだと思いますが、「どんなタイミングでメモを取るの?」「そもそもメモを取るべき?」と、迷う方もいるでしょう。
今回の記事では、派遣の職場見学でのメモについて、取るタイミングやポイント、注意点を紹介します。ぜひこれからの就活にお役立てください。
目次
職場見学でメモを取るべき理由
はじめに、職場見学でメモを取るべき理由を、職場見学の目的を踏まえて解説します。
派遣の職場見学について
職場見学を実施する目的は、求職者が実際の職場を見て担当する業務の内容を把握し、不明点の質疑応答をするためです。
派遣先の会社としても、職場見学で求職者の人柄を知ることができ、双方にとって、働き始めてからのミスマッチを防ぐことができます。
これから働く職場での仕事内容や注意点についての説明があるため、ほとんどの方はメモを取ります。
職場見学は選考の場ではないため、履歴書提出や適性検査などがない点が面接と異なります。
とはいえ、職場見学が不採用の決め手になるケースもあるため、しっかりとメモを取り、真剣な姿勢で参加しましょう。
メモを取るべき理由
職場見学でメモを取るべき1つ目の理由は、大事なことを忘れないためです。自分ではどんなに覚えているつもりでも、時間が経つと案外忘れてしまうものです。
いざ入社するときに、必要な手続きや約束事を忘れてしまったら、最初から信用を失いかねません。
メモを取るべき2つ目の理由は、メモを取る姿勢で会社への志望度や仕事への真剣度を表すためです。
話を聞くだけでメモを取る素振りがないと、派遣先企業の担当者は「この職場に興味がないのでは?」「仕事でもメモを取らないのでは?」と仕事の適性を疑ってしまうかもしれません。
通常は、話を聴くだけの人よりも、自分の言うことをしっかりメモしてくれている人の方が、信用できるし仕事ができそうに見えるものです。
しっかりとメモを取るほうが、派遣先企業へのアピールになり印象が良くなります。
職場見学のメモ帳と筆記用具は何を使う?
職場見学に持参するメモ帳や筆記用具は、使いやすいもので構いません。ただしキャラクター商品はカジュアル過ぎるため、おすすめできません。
メモ帳のサイズに決まりはありませんが、持ち歩きやすいのはハンディサイズやA4、A5のもの。
面談の後に実際の現場を見学するときには、ハンディサイズのメモ帳が使いやすいでしょう。
筆記用具はメモ用のシャープペンだけでなく、ボールペンも持参しましょう。職場見学では、アンケートや書類を記入することもあるためです。
シャープペンとボールペンはインク切れや芯折れに備え、2本ずつ持つと安心です。
職場見学でメモを取るタイミングは?
職場見学が始まり、面談のために入室したら、どのタイミングでメモを取ればよいのでしょうか。
ここでは、メモ帳と筆記用具の取り出視野メモを取るタイミングを解説します。
メモ帳・筆記用具を取り出すタイミング
筆記用具を取り出すタイミングは、部屋に入室して、着席するときがベストです。
話の途中で、筆記用具を取り出そうとバッグを探る仕草はスマートさに欠け、要領が悪いと思われてしまいます(ちなみに、営業パーソンは話が始まる前に名刺や資料を出しておきます)。
同行している派遣会社の担当者が資料を取り出したタイミングで、一緒に鞄から取りだすと慌てずに済むでしょう。
もし話の途中で取り出す場合は、「メモを取らせていただきたいのですが、よろしいでしょうか?」など一言断りを入れましょう。
無言で鞄を探るよりも「適切なコミュニケーションを取れる人」と好印象を与えることができます。
メモを取るタイミング
メモを取るタイミングは、派遣先の担当者が説明をしているタイミングです。
特に派遣先企業の担当者が業務内容を説明しているとき、求職者の質問に企業担当者が答えてくれているときは、必ずメモを取りましょう。
大事なことを話しているタイミングで、求職者にメモを取る様子がないと、派遣先の担当者からは本当に話を聴いているのか分からず、真剣さが足りないと思われてしまいます。
職場見学でメモを取るときの注意点
最後に、職場見学でメモを取るときの注意点を紹介します。以下の内容を押さえ、職場見学でスマートなメモの取り方を心がけましょう。
話を聞く時間とメモを取る時間のバランスに留意
メモを取る際には、話を聞く時間と筆記をする時間のバランスに留意しましょう。
メモを取るのに集中して、下ばかり向いていると、相手にすれば聞き手の反応が掴めず話がしづらいものです。
メモを取りながら時々顔を上げて、バランスよく話を聞く時間を作りましょう。
話を聞く時間が7~8割、メモを取る時間が2~3割くらいがベストバランスです。
同様に、メモを取る時間があまりに長いのも考えものです。話し手を待たせてしまううえ、言葉や文章にまとめる能力がないと思われてしまいます。
間合いの取り方も、仕事において大切なコミュニケーションスキルの1つです。相手とのアイコンタクトを意識すると、印象がグッと良くなります。
メモを取るのが苦手でもメモ帳は使う
中には普段紙に字を書く習慣がない、紙に書くのが苦手という方もいるかもしれません。
日常スマートフォンを活用していると、プライベートのメモをアプリに書き込んだり、必要事項を写真に撮って保存したりする方も多いでしょう。
しかし、職場見学は面接でないとはいえ、企業は求職者の観察をしています。面接や会社説明会ではスマホの電源を切ることが常識と考えると、さすがにアプリではなくメモ帳と筆記用具を使うべきです。
どうしても手書きに自信がない方は、メモを取るよりも話を聞くことを優先しましょう。
ただしその場合でもメモを取る仕草をする、メモ帳を手元に置いておくなど、メモを取る意志があることを伝えるほうが、派遣先への心象が良くなります。
スマートにメモを取るコツ
メモを取るのが得意でない人でも、コツを押さえればスマートにメモを取れるようになります。
メモは他の誰かが見るわけではないので、書くことが苦手な人、遅い人は、メモを文章で書かずに、記号やアルファベットを使い省略して書くとよいでしょう。矢印を使う、「1週間」を「1W」と書くという具合です。
また、説明を受ける項目や、自分が質問したい項目を整理しておくことも、効率よくメモを取るコツです。
企業の担当者からは今回の仕事の応募背景と仕事内容について、就業予定の所属先からは詳細な仕事内容について、説明があることが一般的です。
同じく自分から聞いておきたい質問内容も、あらかじめメモ帳に書き出しておくと、当日のやりとりがスムーズになります。
事前に書く内容を想定しておけば、素早くメモを取れるだけでなく、自分でも頭を整理できるのでおすすめです。
職場見学のメモの取り方で派遣先企業への印象アップ
派遣の職場見学では、要領を得たメモの取り方ができるだけで、企業に与える印象がアップします。
メモ帳を取り出すタイミング、実際にメモを取るタイミング、書いている時間と話を聞く時間とのバランスなどに留意するだけでも、派遣先の担当者に仕事ができそうな印象を与えることができるのです。
上手なメモの取り方は、派遣先へ就職してからも役に立つテクニックです。
まずは希望どおりの就職ができるよう、この機会にしっかりメモのテクニックを身につけておきましょう。