業界・配属部署・業務内容などによっていくつもの種類がある事務職。デビューをする上では、将来のキャリアプランを明確にして、どのような事務職を選ぶべきか、どのような知識・スキルを身に着けていくべきかを把握することが重要です。

【前編】【中編】ではそれぞれ未経験からでもはじめやすい事務職・より専門的な事務職の仕事内容・求められる知識とスキル・キャリアアップのための方法を紹介しました。

【後編】では引き続き、一般企業におさまらない4つの事務職を紹介していきます。

貿易事務

「貿易事務」は会社の輸出・輸入を専門的に行う事務職です。商社・メーカーのほかに船舶会社の求人もあります。

具体的な仕事内容としては、貿易書類の作成や通関手配をはじめとする各種手続き、出荷・納品管理・輸送手段・倉庫の手配などが挙げられます。

仕事の性質上、事務職の基礎的なスキルに加えて、外国語でのコミュニケーションや書類作成をこなす語学スキルが求められるケースも少なくありません。また、貿易関連の専門的な知識が幅広く必要です。

貿易事務はほかの事務職と比べても専門性が高く、就職・転職のハードルが高い仕事といえます。それだけに経験・スキルを積み重ねれば、長期的に安定したキャリアを築くことができるでしょう。事務経験を積みながら同時に語学力を伸ばしつつ、貿易実務検定・通関士などの資格勉強で知識を身につけていくのがおすすめです。

介護事務

介護事務は、介護老人保健施設やデイサービスといった福祉業界で、利用者・施設運営のサポートを行う専門的な事務職です。

具体的な仕事内容としては、受付・電話対応などの窓口業務、介護給付費明細書の作成、勤怠管理、施設の整備などが挙げられます。またケアマネージャーのサポートなど、専門性を必要とする仕事を任されるケースもあります。

そのため介護事務として活躍するには、基礎的な事務スキルに加えて、介護保険・サービス利用料などの専門的な知識が必要です。また介護事務管理士をはじめとする資格取得も、就職・転職・キャリアアップに役立つでしょう。

社会の高齢化にともなって、介護事務のニーズは増加しつつあります。ライフスタイルに合わせて柔軟に働ける職場が多く、年齢などを問わないケースが多いため、安定して働きたい人におすすめの事務職といえるかもしれません。

医療事務

「医療事務」は、病院・クリニックなどの医療機関で医師をはじめとする、医療スタッフをサポートする事務職です。主な仕事内容には、受付・会計といった窓口業務、カルテ作成、診療費用の一部を健康保険組合に請求するレセプト業務、入院患者の食事伝票・スケジュールの管理などがあります。

多くの医療スタッフや患者さんと関わる職場のため、コミュニケーション能力が不可欠。また正確なレセプト業務のためには、PCスキル・事務処理能力に加えて、専門的な医療の知識も求められます。

就職・転職は基本的に未経験からでもチャレンジ可能です。また医療事務としてキャリアアップするためには、「診療報酬請求事務能力認定試験」「医療事務技能審査試験」などの資格取得を目指しましょう。

学校事務

小中学校・高校・大学などの学校法人・教育機関で、事務作業によって運営をサポートするのが「学校事務」です。

主な業務は、入学・転校・奨学金といったの各種手続、環境整備、備品・教材の発注など。裏方として児童・生徒の学校生活をささえる仕事といえます。また大学・専門学校・予備校では、学生の留学・就職をサポートするケースも少なくありません。

加えて教職員の給与計算・経費精算といった、人事関連の業務もあります。

学校事務には未経験可の求人もあり、事務職デビューを検討している人にもおすすめの事務職です。規模の大きくない職場であれば、さまざまな業務を任せられる可能性が高く、人事・経理をはじめとして専門的な事務スキルが身につきます。経験を積んで、別の事務職やオフィスワークに転職するのも一案です。

事務職デビューならTOPPANエッジ

TOPPANエッジが運営する「JOB-CUBE」では、企業の定型的な事務業務を委託するBPO案件をはじめ、さまざまな事務職求人を数多く掲載しています。

充実の研修・就業中のフォローはもちろん、ビジネスマナー研修やPCスキル習得プログラムを無料で提供。働きながらスキルを身につけられる環境が整っており、長期的な視点からキャリアを築いていくこと可能です。

未経験からはじめられる求人も豊富なため、事務職デビューを検討している方はぜひ求人情報をチェックしてみてください。お問い合わせをいただければ、派遣コーディネーターが丁寧に事務職探しをサポートします。